那珂川町
町でやりたいことを
叶えてます
拠点を変え、好きな活動を広げていく。
「この場所が第二の家みたいに思ってもらえて来てもらえたらいいなと思っています」と笑顔で語ってくれたのは、那珂川町で夫の勇さんとカフェを営む磯野奈央子さん。こだわりの家具が配置された店内はさわやかで明るい雰囲気に包まれ、一歩外に出ればのどかで美しい田園風景が広がっている。奈央子さんは都内でフリーのインストラクターとして活動した後に結婚と出産を経て、夫の勇さんの地元である那珂川町に移住。現在は、カフェを営む傍ら、自宅などで運動教室を開設、町のイベントでも運動講師として活躍する。
移住者のご紹介
磯野奈央子さん
都内で10年間フィットネスのインストラクターとして勤め、その後ヨガを中心としたフリーインストラクターとして独立。移住後、那珂川町にて運動指導の講師としてレッスンを持ち、町のイベントの企画・運営にも携わる。
2021年に夫の勇さんと那珂川町でカフェ「Lighten up and Switch136」もオープン。「田舎の中で非日常をたのしめる」をコンセプトに県内県外問わず多くの人が訪れる。
なぜ那珂川町へ? 積んできた経験を活かして町の活性化を目指す
「移住当初、夫は地域協力おこし隊として、私はフリーのインストラクターとして活動していました。お友達になった方を中心に自宅でヨガのレッスンをしたり、町の方に自分の活動を売り込みにいってどんなことができるかをお話しして、まずはそこから興味を持ってくださった方々と一緒に月に一回から始めてみましょうという形で。東京では自然とお客さんも来たんですけど、こっちでは認知度を上げるまでに時間がかかりましたね。地道にやっていきながら、だんだんと繋がりが増えていきました」。
那須に住んでみて、運動指導を通して奈央子さんがやってみたい思うこともどんどん広がっていったという。
「ヨガだけじゃなくいろんなジャンルをやってほしいという要望を受けて、今はいろんなジャンルの運動指導をしていますね。町で習いごとが少ないので、講師の方を呼んで私もダンスレッスンを受けているし、親子で受けられるレッスンもやってみたいと思って先生にご理解いただいてご指導してもらっています。子どもたちも楽しそうにしている様子があるのでいいなぁと思いますね」。
田舎での子育てってどう? 魅力も課題も自分ごとになる
「1クラスの人数が少ないので手厚く見ていただいて、子どもたちの団結力はすごいです。保護者の方々の繋がりも強いので何かしようとなればみんなでできるのは求めていたことだったのでいいなと思いますね。クラス替えもないのでずっと一緒にいることがいいかどうか考えると、たまには外の世界を見たり刺激も吸収してほしいと思って一緒に県外に出かけたり、町外から人を呼んで子どもたち向けにレッスンを組んだりしています。私自身は外の世界を見て刺激を受けて良かったなと思うこともあるので、子どもたちも色々体験できるといいなぁと考えて自分ができることをしようと心がけてます」。
チャレンジできる町
小さな規模だからこそ、
さまざまな活動が始められる
「子どもの服って着られる時期が短いのですぐ余ってしまうのがもったいないし、この町でママコミュニティを作りたいと思ったのがきっかけで、お下がり会を企画して始めたんです。横の繋がりでお母さん達に声をかけて協力してもらいながら、こども園に交渉しに行ってボックスを借りたり、場所は自分で借りました。小さい規模で始めてだんだん認知してもらうようになってきましたね。この町ではどんなことを始めるにもジャンプがないし、ライバルもいないのでチャレンジしやすいです。気づけばこっちに来てやりたいと思ったことは全部やってるなぁと思います」。
地域の魅力は、人との繋がりの深さ
自分のちょうど良いを知って、
町を楽しんでもらいたい
「近所のお母さんたちが色々と面倒見てくれていたり、レッスンに来てくださる方も紹介が多いですし、町の人との繋がりは深いですね、東京ではレッスン中にしか会わないのでその場でのパフォーマンスになりますけど、こっちでは外でもよくお会いします。そんな環境もふくめて繋がりの深さが町の魅力だと思います。それが苦になるという方もいると思いますし都内にいたときに田舎には住めないなぁと話す友達もいたので、そうだよなぁと考えたりすると、住むって考えなくてもいいと思うんです。日帰りで来れる町なので、深呼吸だけしに来て帰るだけでもリセットになればいいなぁと思います」。
記事を書いた人
村山愛那
編集
2021年に夫婦で東京から那須塩原市に移住。都内では制作会社プロデューサーや保育士として勤め、活動の場を那須に移し、デザインとことばをつくる会社Picnic.Incを設立。道の駅「明治の森・黒磯」の商品デザインを手がけるなど、那須エリアでの仕事にも携わる。山のふもとに、平家とアトリエを構え、娘の編(3)と愛犬2匹と暮らしている。






